創立60周年特設ページ

　昭和37年、ビルメンテナンス業を開拓した34社により当協会が設立され、本年60周年の節目を迎えました。この間ご指導・ご支援いただいた行政機関をはじめ、関係団体、関係各位に改めて御礼申し上げます。

　協会は、昭和39年の東京オリンピック選手村清掃事業の受託、建築物衛生法の施行などを経て、飛躍的な発展を遂げて参りました。現在、正会員約510社、賛助会員約70社を擁し、全国ビルメンテナンス協会を支える最大の地方組織となりました。

　協会は、ビルメンテナンス業の社会的使命を果たすことを基本方針に掲げ、建築物における環境衛生の向上、犯罪の防止・治安の維持や災害の防止、建築設備機器の事故の防止などを目指して参りました。このため、調査・研究、教育・訓練、普及啓発などの事業を通じて 人材育成や技術力の向上を図り、業界全体の地位向上に努めてきました。平成23年には公益社団法人に認定されています。

　近年は、阪神・淡路大震災、東日本大震災の知見を集めてビル管理における安全性の確保に生かすとともに、社会貢献事業として、障がい者就労支援事業等に取り組んでいます。さらに、脱炭素社会の実現など国を挙げた課題に応えるべく、ISOはじめ各種資格の取得促進、品質管理事業の実施など、より質の高いビルメンテナンスの実現に努めております。

　最近では、新型コロナウイルスの影管を受けつつも、東京2020オリンピック・パラリン ピック競技大会の選手村ハウスキーピング業務に共同企業体として参画、各国の選手はじめ関係者から感謝の言葉をいただきました。また、コロナ禍の下での活動を通じ、業界従事者は、社会の存続に欠くことのできない「エッセンシャルワーカー」として公に認知されました。

　今やビルメンテナンス業は、首都東京を支える基盤産業に成長したと言っても過言ではありません。60周年は英語で Diamond Anniversary とも言います。その呼称に恥じぬよう、困難な中にあっても輝きを放つ活動を展開していくことを誓い、60周年のご挨拶といたします。